『ワイアール星人に憑依されたゴドラ』コンセプトストーリー
ワイアール星人は怒り心頭であった。
『マルザンは、なぜこの私をソフビ人形化してくれないのだ!
私もセブン初期1クールに出演した有名な敵キャラではないか。
なぜエレキングやイカルス、…ゴドラまでが私を差し置いて・・・。』
マルザンも商売で人形を作っている限り、売れないモノは作れない。
地味な印象のワイアールが、ソフビ化の選からもれてしまうのは至極当然だ。
しかし、ミドルソフビ発売決定にいたり、ワイアールの怒りは頂点に達した。
『またしても・・・もう許せんっ(涙)』
その怒りは、マルザンではなく、ソフビ化された他の星人・怪獣に向けられた。
八つ当たりの矛先は、まず、イカルス星人に及ぶ。
ワイアールの憑依作戦が始まった。
マルザンミドルやブルマァクを含めた2期以降のSTソフビ〜ブルマァクミニ
にいたるまで、イカルス星人のソフビがなぜか『緑色』になってしまったのは、
ワイアールの仕業だったのである。
次に狙いをつけたのはエレキング。しかし、既にソフビ成型が完了していたため、
やむなく塗料に憑依。ウナギイヌと呼ばれるエレキングはこうして出来上がった。
一方、初期に黄色で仕上げられ、それを不服と水色にモデルチェンジしてもらい、
粋を気取っていたゴドラ星人だったが、ある日、ワイアール星人の陰謀に気づく。
憑依されてはタマらんと、対抗策として、緑と補色(反対色)関係にある『赤』を
成型色に選び、見事ワイアールの策略から逃れることに成功する。
以後、ブルマァクST・ミニともに逃走作戦は続行された。
1991年の復刻の際には誤って白成型色を選んでしまうが、セブンものの復刻は
ゴドラのみだったため、ワイアールもつい見過ごしてしまったようだ。
また、B-CLUBによる復刻の際は、ハワイバージョンカラーのあまりに派手な
彩色に目がくらんでしまったようである。
しかし、マルザン「ウルトラセブンシリーズ」ソフビ発売より30数年の時を経て
ようやくワイアールに復讐のチャンスは巡ってきた・・・(嘘^^;)。
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